たぶん256階調

日記とメモ.

月曜p.m. 葉巻の香りと古い友人



月曜の午後。
友達の大切なひとから、葉巻をいただいた。
(本当にありがとうございます……)


人生初の葉巻は、ちょっぴり大人になった気分で、なんだか楽しかった。

葉巻の香りももちろん素敵だなあと思ったのだけど、「人生初の葉巻だ~!」なんて言いながら友達とはしゃいだ時間が、とてもとても愛おしかった。


きっと私は葉巻を吸う度に、この瞬間を思い出すのだろうな。
そう思うと、少し心が軽くなった。




「どうして生きていかなければならないのか」という友達からの問いに、上手く答えられなかったことがある。


別に、生きていなくても死んでいなくてもよくて。
ただそこに居る、存在している。

そこに名前や自分を納得させるような理由を見つけられたら、楽なのだろうか。

どうして生きていかなければならないのか、なんて。
多分きっと、誰にも答えは導き出せないから。


救えなくても、友達の日常を彩る存在でありたいと思う。
それは安らぎでも楽しさでもよくて。

私がいつも友達の何気ないひとことに救われているように、私も何か、何かあたたかいものを。




甘めの缶コーヒーを片手に、ラジオ番組を聴いている。




偶然、古い友人に会った。

今日は友人にとって大きな一日のようで、ほんの少しだけ晴れやかにも見える友人のその表情を、私は初めて見た気がする。


今いる場所は互いに違うけれど。
きっとまた、会えると信じている。




雲が秋らしく表情を変えてきている。
うすく、やわらかくて。
しっかりとそこにあるのに、どことなく儚い。


それからしばらく、空を泳いだ。
秋の雲になって、ラジオ局から電波を受信しながら。